2019年04月04日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(8)

その二 悲しみと苦しみ(8)
 

始業式の朝。真実子に会えなかった。汽車では苅川の顔が見えなかった。他の顔ぶれは揃っていたのに、彼だけが居なかった。
 こうして、いつもと違う場面になると、物寂しい気分になるのだった。常日頃がいかに大切なのか、良く分かった。
 
 放課後、部員は海山道場へ集まった。特に集合は掛けてないのだが、みんなは自ら足を運んで来た。顔が見えなかった真実子や苅川も来ている。
 暫くの後、美紀を道場の外へ呼び、洗濯の礼を言った。
「片山さん、おおきな。あれだけの稽古着を洗うのは、本当に大変やったと思うよ。みんなに代って、ボクからお礼を言わせてもらうよ」
「えっ、山ノ上さん、アタシがやったって知ってたん? 」
「用務員さんから聞いたんや。昨日、様子を見に来たら、稽古着が干してあったんで、びっくりしたんや」
「ああ、それで・・・。取り入れようと思うて早く来たんやけど、洗濯物がなかったから困ったんよ。部室の中にあったから安心したけど、誰が取り入れてくれたんやろうか・・・と考えていたんよ」
「そうや、ボクが犯人や。みんなには折を見てちゃんと言うよ」
「ううん、そんなん、言わんでもええわよ。アタシはみんなの世話役なんやから、それぐらい、当たり前やもん」
「そうか、そないに言うてくれるんか・・・。本当にありがとうな」
健気な美紀の心情を、素直に受け取ることにした。

 この後、練習の計画を相談し、新人大会の件を話した。そして、片山美紀が冬休み中に、一人で稽古着や手ぬぐいを洗ってくれたことを告げた。みんなは大いに驚いた。
「片山さんには、ボクらからお礼をしたいと思います。そこで、今度の新人戦で絶対に一勝して、その勝利を、片山さんへのお礼としたいと思います。みんな、どうやろか? 公式戦での一勝やで! 」
「オオッ! そやっ、それがええわ。ワイら、ずーっと負けてばっかりやったけど、片山さんの為にも絶対に勝とうや! 」
「そうよ! それは当然よ。みんな、頑張りましょうよ」
「やろうぜ! 『公式戦で一勝』つうのはオレの念願やったんや! 」
「その通りや、オレも勝ってみたいんや。片山さん、おおきにな! 」
口々に礼を言い、試合に対する抱負を語った。
 美紀は嬉しかった。みんながこれ程まで喜こぶとは思わなかったし、自分の為に頑張ろうとしている姿を見るのは、この上ない喜びであった。目頭が熱くなって、思わず一滴の涙がこぼれた。
 
  

つづく


近所の花壇のビオラです
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posted by はくすい at 15:26| Comment(0) | 虹のかなた

軟式野球部

昨日は風が強く台風、春の嵐で桜が散ってしまうかと思いましたがこの寒さで開花が遅くれ、来週の入学式に花花見(さくら)を添えれそうです。

今日は軟式野球部とバトミントン部に御善哉の差入をしました。
鳴門金時芋入り、お餅と白玉mix管理人スペシャル善哉ですわーい(嬉しい顔)もちろん小豆から炊きましたexclamation×2

軟式野球部は現在8名、バトミントン部は男子5名、女子1名で活動しています。
新1年生が一人でも多く入部してくれることを願いますグッド(上向き矢印)

 

軟式野球部の試合予定です。 
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posted by はくすい at 15:21| Comment(0) | 泉尾工業クラブ活動報告

2019年04月02日

気まま旅『 その壱六 富山県 二の二 』M38泉谷忠成

『富山県 二の二』


市内はビルが立ち並び都会風ですが、市内を一歩離れると一気に景色が変貌、自然一色。周囲はどこへ行っても観光地、立山に見守られての素晴らしい所です。
黒部ダム・トロッコ列車・立山・庄川・井波の彫刻・富山のチューリップ(花の好きな私には最高)、などなど有名観光名所揃い。観光名所でなくとも都会育ちの私にはどこへ行っても観光地といった所でした。
黒部では日本で一番高所にある、と言われる温泉に入ってきました。しかしガラス張りで露天温泉でなかったのが少し寂しかった、と言うのが正直な印象、雪・風・寒さではやむを得ないのでしょう。

話変わって、富山は感覚的に東京感覚、同じ北陸の中にあって石川県は大阪感覚。加えていえば、名古屋は東京感覚、岐阜は大阪感覚 この辺りで感性の境界線があるようです。不思議ですね?




富山のチューリップ
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立山
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posted by はくすい at 12:30| Comment(0) | 旅だより