2020年06月23日

気まま旅『 その弐四 岡山県 その二 』M38泉谷忠成

『 その弐四 岡山県 その二 』


岡山後楽園は水戸の偕楽園、金沢の兼六園と合わせて日本三名園の一つ、広々としたシンプルで開放的な園のイメージ、その後楽園の外苑に「竹久夢二郷土美術館」があります。
申し訳ない話ですが、認識が薄く名前だけ聞いたことがある程度で初訪問、尋ねて驚き、心わくわく、心に共鳴するものを強く感じました。
そして夢二が生まれ育った瀬戸内市邑久町の「夢二生家記念館」も訪問させていただきました。数多くの美人画を残しており、大正ロマンを代表する画家で、「大正の浮世絵師」などとも呼ばれました。
文筆の分野でも、詩、歌謡、童話など創作しており、中でも、詩「宵待ち草」には曲が付けられて大衆歌として受け、全国的な愛唱曲となりました。
浴衣などのデザインも手がけており、日本の近代グラフィックデザインの草分けのひとりともいわれています。
夢二の世界を旅するような思いで、夢二作品を観覧させていただく事が出来ました。



竹久夢二の作品です。ロマンチックですね!
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2020年06月18日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(76)M35宮坂正

その二 悲しみと苦しみ(76)
 
その日の夕方であった。練習の終わり頃、海山道場に一人の男性が尋ねて来た。背広姿であるが、誰もがその顔に見覚えがない。
「オーイ。ここの部長は居るか! 」
入口で大きな声で叫んだ。
「ハイッ! 」
マネージャーの美紀が応対に出た。その時、稽古中の剣持先生が、顔を右に向けてその男の顔を見た。すぐに動きを止めると、入口の方へ進んだ。
「オーイ! 君は、吉雪君じゃあないのか? 」
先生は片手を挙げて声を掛けた。名前を呼ばれた男性は、先生が面を着けているので
「オレは吉雪やけど・・・」
怪訝そうに首を傾げた。
「オレやオレ。剣持や! 奥峯高校の剣持や。覚えてへんのか! 」
甲手を外し、指で顔を指しながら言った。
「えっ! けんもちって、あの剣持君か! なんと、久し振りやなあ・・・」
さも懐かしそうに、目を細めた。
「そうや。オレ、剣持や。何年ぶりかなあ、元気か? 」
面の中で、顔が汗まみれになりながらも笑っている。
「へえーっ! 知らなんだなあ・・・。君ァここの教員に成っていたんか。そしたら、コイツらは、幸せ者(もん)やなあ・・・」
辺りを見回しながら、言った。
「いや、そんなことあれへんけど、まあ中に入って・・・」
様子を見守っていた部員たちは唖然となった。剣持先生と、この男性は知り合いだったのか。
 先生はその男と道場の中央へ行き、全員を集合させた。
「良いか、紹介をしておく。ここに居られるのは吉雪さんと言うてな、お前らの大先輩なんやぞ。昔の、強かった時代の、海山高校剣道部の卒業生なんやぞ! オレが試合で合うて、三回も負けた程の強い先輩なんや。みんな、しっかりと挨拶をしておけ! 」
部員たちはどよめいた。お互いに顔を寄せて囁き合った。
「吉雪と言います。この学校を卒業してから早いもんで、もう十二年になるのやけど、母校に剣道部が出来たと聞いたんや。それで今日、用事があったから久し振りに来てみたら、ちゃんと剣道をやっとる。お前たちを見てオレは嬉しかったぞ。もしお前たちが良かったらオレたちの仲間を呼んで、一緒に稽古をやりたいと思うておる。これから宜しく頼むよ」
部員たちは一斉に拍手をして先輩を歓迎した。
 『吉雪』という名前をどこかで聞いたように思った。確かに、強かった先輩だという話を聞いた記憶が脳裏にあった。ハテ、いつだっただろう・・・。
 それから部員たちは、一人づつ立って自己紹介をした。吉雪先輩は満足そうに頷いていた。その後、剣持先生と吉雪先輩は、食事に行く話が纏まったらしく、早々に道場を出て行った。
「オイ。あれが先輩なんか、ホンマに強いんやろか? 」
不田が真っ先の口を開いた。
「強いんやろうな。ポパイが、三回も負けたと言うてはったやんか」
井仲もすかさず続いた。
「卒業してから十二年言うたら、あの先輩は丁度三十才やな」
「仕事は何やろ。サラリーマンやろうか」
「三十才やったら、もう結婚してるんかなあ・・・」
「大学でも剣道やってたんやろか。今はどうなんやろ」
「今でもやってたら、無茶苦茶に強いで。オレらは、ボロボロになるで」
「けど、後輩にはやさしいのとちがう? 他(ほか)のクラブではみんな、そない言うてるよ。アタシはそう思うわよ」
「それはないと思うわよ。後輩には特に厳しいものよ」
「アタシ、そんなん、いやや」
口々に色々な言葉が飛び交った。
「先輩が稽古を付けてくれはると言うんやったら、ボクは大賛成や。そんなん当たり前や。そやからみんな、やろうな! 」
最後を締め括った。みんなは二郎の言葉に深く頷いた。
 駅迄の道中、考えていた。『吉雪』という名前をどこで聞いたのだろうか・・・。真実子と恵が並んでいるのを見て、ハッと思い出した。以前、登校の途中、剣持先生の防具を担ぎながら先生から『吉雪』という名前を聞いたのだ。その時先生は、試合で三度も負けた、と仰ったのだ。
「剣持先生って立派やねえ。人を紹介する時に『試合で負けた』って言えるなんて、仲々できないものよ・・・。相手を立てるから、自分も立てて貰えるのよ。良い勉強になったわね、アタシも見習わなくっちゃ」
汽車の中で、真実子は感慨深そうに言った。『成る程』と思いながらも、常に奥深くまで相手の言葉の意味を受け取ろうとする、彼女の姿勢を素晴らしいと思った。
 彼女には、いつも『オヤ? 』と気付く新しい発見があった。それが二郎にはたまらない魅力なのである。

 
  

つづく

子供達のリクエストで梅シロップを2瓶漬けました〜(もちろん南高梅です)
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posted by はくすい at 15:55| Comment(0) | 虹のかなた

テレビ東京『ガイアの夜明け』を見て M38泉谷忠成

テレビ東京「ガイヤの夜明け」を見て

作業服と作業用品の専門店「ワークマン」が紹介されていました。
コンセプトは高い機能性+おしゃれ性+求めやすい価格で若者の間で人気急上昇 専門店「ワークマンPLUS」なども展開されています。ワークマンは作業服からアパレル事業へ参入、ユーザー参加型の商品づくりを進めています。
着用場面は作業着から登山・ハイキング・釣り・旅行などなど
それぞれの商品は動きやすく様々な機能がついている 撥水・気軽に洗える・更にオシャレを楽しみながら作業する、従来の制服感覚から大きく脱皮しているようですね! 
素晴らしい進化成長だと思います。

私も現役時代を思い出しました。東レと組んでオケージョナル(場別)マーチャンダイジングを進めたこと、ホームカジュアル・マタニティウェア・フォーマルウェアなど新規開発、ショップ化を進めていきました。
その時はユーザー参加まで及びませんでしたが! TVを見ていてふと思ったことは、逆にファッションアパレルメーカーがユーザー参加型で個性的なファッションの追求の中に、機能性、更には求めやすい価格を追求して行く事があってもいいのではないかと思いました。
機能性追求のあまりに制服にしたくはないですが!

※ホームカジュアルウェアの開発においては、発色性もあり吸湿性もあるレーヨン素材をベースに欠点とも言えるダラっと伸びないようにコンジュゲート(複合繊維)に、そうした中でデザインの拡がりを持たせていった
事なども懐かしい思い出です。

マタニティウェアにおいては婦人アパレルメーカーと共同開発、オシャレを前提に機能性を持たせていきました。子供・ベビー部門でも同様マタニティを展開していきましたが、婦人服売り場がおしゃれ性も高く、売れ行きに格段の差がありました。
しかし売り場を一本化するとのTOP政策で子供服売り場に統合、結果売り場が消滅に至ってしまった苦い経緯があります。私はオシャレ前提に機能性を、と考えていますが、皆さんは如何でしょうか!




近くの公園での小鳥小屋です。工夫して楽しませてくれています
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posted by はくすい at 15:44| Comment(0) | 後輩たちへ