2022年01月11日

祝新年 泉工ギャラリー 1月度 C42田伏 勉


明けましておめでとうございます。

世の中何が起きても時間だけは待ってくれませんね

今年もよろしく(by田伏)



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120号 私の5歳ごろの自画像です


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120号 28歳のころです初めてのパリ


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サクラアートミュージアムの個展会場の一部です
コロナの前の年に開催できて、ラッキーと思っています、我々絵描きも発表するのに苦労しています。
発表しても観客がいなければ意味もなくコロナはいろんなことを考えさせてくれました。どんな時代でも疫病がありましたが芸術はなくなることはありませんでした
やはり必要なのですね。もう50年も書き続けることができたのが不思議です。その理由はまだわかりませんが、まだ描くでしょうね
今年も個展しますコロナの関係でどうなるかはまだわかりませんがまたお知らせします  Ben 
posted by はくすい at 13:55| Comment(0) | 泉工ギャラリー

M35宮坂正春氏遺作 青春小説『虹のかなたへ』連載第2章 その二 悲しみと苦しみ(106)

その二 悲しみと苦しみ(106)
 
明くる朝、学校へ出掛けた。まだ左足は痛いが、合宿の最終日なので部長として、最後を締め括(くく)りたいと思ったのだ。
「オイ、山ノ上、無理をしたらあかんぞ! 本当に休んでもええんやぞ。歩いても、ほんまに大丈夫なんか! 」
剣持先生を始め部員たちは驚いて駆け寄って来たが、自分はこれ位は大丈夫だから、と言って安心させた。
「センパーイ。大変でしたねーっ。足、まだ痛いんでしょう? 」
相変わらず、のんびりした口調で、潮美穂が傍へ来た。少し垂れ目で、ニンマリと笑う顔が妙に人なつっこいのだ。
「そうやねん、まだ痛いわ。けど、もう大丈夫やで。暫くしたら練習出来るようになるで。そやから、心配せんとってな」
「そうなんですかーっ。それじゃあ、お大事にねーっ」
まるで、看護婦のような口振りである。
 最後まで大きな声を出して部員たちを叱咤激励した。本当は、大声を出す度に足の傷がズキズキと痛んだのだが、そんなことには構ってはいられなかった。それほど合宿に打ち込んでいたのだ。
 剣持先生の最後の講評の言葉の中では、二郎の怪我のことに触れて言及したが、一般的な注意しか述べなかった。そして、合宿は終った。
 汽車の中で、真実子が顔を見ながら、つくづくと言った。
「山ノ上さんて、本当に強いんやねえ・・・。こんな怪我をしてるのに合宿に来るやなんて、アタシなんかにはゼッタイに出来ないことよ」
「そうやで、大したもんや。やっぱり、オレらの部長やで」
苅川が、さも感心気に言った。
「いや、そんなことはないよ。ボクらに取っては初めての合宿なんやから、最後までやりたかっただけや。それだけやで」
「そこがスゴイと言うのよ。やっぱり責任感が違うのね。アタシ、山ノ上さんの気持ち、分かるような気がするわ・・・」
「ふうん。オレには分からへんなあ。責任感なんかあれへんよ」
「そんなんやから、いつも池上さんに叩かれるのよ、苅川さんは、ねえ」
「またァ、そんなこと言うて・・・」
ワーッと笑い合った。二人の降りる駅はもうすぐであった。
  

つづく

明けましておめでとうございます。
毎年、止めようと思いますが子供達からの要望で作ってます(^^;
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posted by はくすい at 13:18| Comment(0) | 虹のかなた