2021年12月23日

M35宮坂正春氏遺作 青春小説『虹のかなたへ』連載第2章 その二 悲しみと苦しみ(105)

その二 悲しみと苦しみ(105)
 
その日、午前中の練習が終った時、
「ねえ、草山さん。山ノ上さん、今頃どうしてるやろか。練習はしばらく出来へんのやろえねえ・・・」
防具を外しながら、恵が真実子に話かけた。
「そうよねえ。今日は家でジッとしていると思うけど、多分、練習出来ない分、イライラしていると思うわよ」
「あんな怪我をしたら、痛いし、辛いやろねえ・・・」
「うん。治るまで一ヶ月程掛るって言ってたから、その間、練習は出来ないし、十月の昇段試験に差し支えるわねえ」
「そうか・・・。昇段試験かァ・・・。山ノ上さん、気の毒で仕方ないわ。本当に辛いやろうなあ」
「あんな人やからねえ。傷が痛むことより、練習が出来ないことの方が、よっぽど辛いと思うわよ。そやから、練習したい一心で酷(ひど)い苦労をして、この道場を整理したのよ。なにしろ、剣道の申し子みたいなや人やもんね」
「その分、アタシたちが頑張らなアカンのやねえ・・・」
「そうよ。その通りよ」
恵も真実子も二郎を想いやっていた。

  

つづく


咲きました〜♡
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posted by はくすい at 12:37| Comment(0) | 虹のかなた

2021年12月14日

泉工ギャラリー 12月度 C42田伏 勉

コロナもようやく収まってきましたね、しかしまた新しいのが出てきて困ったことにならないように願ってます
さて12月のギャラリーの作品です
(by田伏)


12月-1.jpg

スペインの人  F4 クレパス画

ドンキホーテ―の小説に出てくるラ、マンチャ地方の老人どこの村に行っても足の悪い杖を突いた老人がたむろしている
日本人は大変好まれて時計のセイコーを見せてくる
身長は平均的に日本人より低い住みやすそうだが仕事はオリーブ栽培で大変、さらに水も不足で質も悪く足の悪いのもその原因らしい
旅行者は綺羅気に見ているが実際済むには無理ですね



12月-2.jpg

朝のパリ  F4 クレパス画

朝はフランスパンを買うところから始まります、実にうまい日本でいくら探しても
この味はないです、何が違うのか?もちろん専門家やパンの留学生も研究しているはずなのに
有名な日本のパンの専門店も違います、僕はフランスの朝食だけは楽しみです
たまに民宿でまずいパンにあたることもあります。すべてがうまいわけはない
運ですね

posted by はくすい at 12:28| Comment(0) | 泉工ギャラリー