2020年12月03日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(94)

その二 悲しみと苦しみ(94)
 
二日後の放課後、いつものように練習に取り掛かろうとしている時
「先生が来られました! 」
剣持先生が入って来たが、その後ろにもう一人、先生らしき人物が入ってきた。その人物は眼鏡を掛けていて、背が高くスラリとしている。年の頃は四十代後半だろうか。だが、年令の割には頭髪が薄いようだ。いったいどんな人物なのだろう。
「先生、どうぞこちらへ」
剣持先生はその人物を上座へ案内した。
「うむ・・・、こりゃあ仲々良い道場じゃあないか」
辺りを見回しながら、上座へ座った。
「みんなに紹介しておく。今、ここに居られる先生はな、俺の学生時代にお世話になった剣道の先生や。お名前は山崎田先生とおっしゃり、今は三秋高校で教鞭を執っておられるんや。先生は戦前の武專、つまり京都の武道専門学校やな、そこを卒業されておるのや。これからは時々、お前たちに稽古を付けに来て頂けるようにお願いをしてあるから、ここへ山崎田先生が来られた時には、精一杯お願いしろ、分かったな! 」
「ハイッ! 宜しくお願いします」
ついで山崎田先生が挨拶に立った。
「儂は、剣道はもともと上手ではない。どちらかと言えば下手な方なんじゃが、まだみなさんの稽古相手ぐらいは務まると思うておる。剣道なんてものは、みんなで楽しくやればええんであって、勝ち負けは試合の結果でしかないんや。これからここへ時々寄せて貰って、みなさんと楽しい稽古をしたと思うておる。まあ、宜しくたのむよ」
低く、重々しい声で話した。部員たちは、
「ハイッ! 」
と大声で返事したが、『楽しい剣道』と言った言葉に少なからず安心した。
この先生なら、剣持先生よりも優しいのではないか。先生の先生だから年令も相応であり、おじいさんである。だから、体力なども若い頃に較べると格段に落ちているに違いない。部員たちにとっては組み易く、少しは楽になるのではないか、と思ったのだ。

  

つづく


干し柿の空中ブランコ
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posted by はくすい at 17:28| Comment(0) | 虹のかなた

< 訃報 >里崎公泰先生

長年母校の教鞭をとられていた里崎公泰先生が、7月19日お亡くなりました。

心よりお悔み申し上げます。
posted by はくすい at 15:25| Comment(0) | 訃報

泉工ギャラリー 12月度 C42田伏 勉


フランス北部のノルマンデー地方の港、オンフルールという漁港があります。画家仲間では有名な場所です
ノルマンデーは第2次世界大戦の連合軍とドイツ軍の戦場になった地域です、今でも夏になるとその関係者が訪れる海岸があります。
絶壁で長い海岸線美しい風景でも過去に暗い歴史があります。
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オンフルール港の夕暮れ F6号 クレパス画


ミニチュアの作品です、これはオープンガーデンになっていて入場料がいります、その資金で美しい庭を守っています。イギリス人が買ってイギリス風の庭にしていました。
城が多いです、中には民宿をするところがあります、民宿のことをシャンプルドットといいます。国道では看板があちこちにあります
大体1万円前後朝食込みで泊まれます。
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イギリス庭園 10センチ×10センチ クレパス画


ベルギーのフランスよりの地域にアトという村があります。この土地は観光地でもなくヨーロッパの普通の村です
フランス料理は地元の大衆の店はあまりおいしいとは感じませんがここの村は昔のフランス料理のやり方で安くおいしいです
ベルギーで食事で失敗はありません、ベルギーはワッフルやチョコレート、ビール、ムール貝が有名
小便小僧の原型は、ベルギーのブリュッセルにあります。いい国だったのに今はテロ集団がいたりして行かないほうがいいです



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アトの村 F6号 クレパス画




今回のギャラリーでは小さな作品を見ていただきました。
皆さんコロナで重苦しい気分ですが、負けないように予防しましょう   Ben

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気まま旅 海外編『 中 国 その2 』M38泉谷忠成




現地では通訳に若い女性がついていただきました。日本語をどこで覚えたのかお聞きした所、

年配の日本人男性の先生に教えて頂き、約6カ月でほぼマスター、現場に回されることになったそうです、

凄い! もちろん私が初めての経験です。

その女性は日本の「さくら さくら」を歌うので聞いてほしいと、本当に純真な方でした
(現在ではこのような通訳考えられませんね!)


会えるチャンスがあれば会ってお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。

私はどうしても蘇州の方に行きたかったので旅行ビザを申請して行く事になりました。

今度はこちらの通訳・現地での通訳、昼食つき、おやつ付きといたれりつくせり、

更にお抱え運転手付き(考えようによっては監視付きかも、失礼)で日本円約2500円弱、信じられない旅になりました。

通訳の方の給料をお聞きすると、ほぼ同額、なるほどこちらでは高額な旅だったのですね!

私がどうしても行きたかったのは、蘇州の刺繍研究所です。

入るなり、大きく天井までの高さで毛沢東の刺繍が飾られていました。

どこを見ても刺繍刺繍、素晴らしい芸術としか言いようがありませんでした。

昼食で蘇州は四川省、当然四川料理、出てくる料理がすべてアッサリ味、

料理長にお聞きすると、中国料理の発祥は四川で北京・広東などに広がって味の好みが変わって行き、それぞ

れその地方の味に馴染んで行ったのですよ!と話されました。

上海市内ではラーメンを食しました、具はなしで汁だけですが味わった事のないおいしさ、

これこそ本物のラーメンと教えられました。

スープだけのお店がありました、玉ねぎだけを何時間も煮詰めての具なしスープでしたが、これまた最高を味わうことが出来ました。

※日本の横浜中華街で四川料理のお店に行ったのですが、まるで違う、

恐る恐るお聞きした所、答えはどうしても味の好みが濃く、

肉が多くなって本来のあっさりした四川料理のお店はどこもなくなりましたね!とのお話でした。

ちなみに呉の時代、都がおかれ大変栄えた街だそうです。

食事がすんで虎丘の塔の方へ向かう途中、アイスクリームは如何、

当然お願いすると買って来て下さり、

お金は要らないとまるで賓客扱い、

申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

虎丘の塔、更には寒山寺と通訳の女性二人と共にゆったりとした旅を楽しむことが出来ました。




寒山寺
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上海博物館
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刺繍研究所
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通訳の女性
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posted by はくすい at 14:30| Comment(0) | 旅だより