2020年06月04日

気まま旅『 その弐参 広島県 その二 』M38泉谷忠成

『 その弐参 広島県 その二 』


広島で忘れてならないのは原爆ドーム、そして広島平和記念資料館には必ず訪問したいですね。胸がつまり複雑な気持ちにさせられます。ここでは何も言う事はありません。それぞれが自身で何かを感じて頂くものと思っています。

JR広島から三原へ、山陽本線回り・呉線回り、そしてその間を山陽新幹線、のんびり海岸線の呉線回りをお勧めします。お急ぎの方は新幹線で!
途中、呉で下車 呉港から江田島へ、旧海軍兵学校へ行かれるのもいいと思います。江田島は現在人口およそ2.5万人、大きな島で江田島市になっています。

宮島の嚴島神社では駅前に人気の食べ物があるとの事で友人とともに食堂に、そこでは穴子丼を注文しました。小さく刻んだ穴子がびっしり敷きつめられ、ご飯の姿は全く見えずお味の方も最高、地元では結構有名だそうですよ! 是非お勧めしたいです。そして広島のお好み焼きも! 私は大阪のお好み焼きが好きです。


広島ドーム.jpg
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M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(73)M35宮坂正

その二 悲しみと苦しみ(73)
 
奈々子は病院を出てから、宛もなく大阪の街を歩いていた。もう東も西も分からない。悲しくて悔しくて、胸が張り裂けそうであった。真実子が二郎の家の隣に住んでいるなんて、考えたこともなかった。そんなことが本当にあるなんて、信じられなかった。
『アタシは、二郎さんと映画に行ったのよ。食事も一緒にしたし、手を繋いで海岸を歩いたこともあるのよ。二郎さんの家で、二人並んでアルバムも見たのよ。ついこの間は、海岸で口づけまでした仲なのよ・・・』色んな思いが交錯し、脳裏を駆けめぐった。これから先、どうすれば良いのだろうか。自分は二郎さんに嫌われるかも知れない・・・、などとクヨクヨと考えた。
 前も見ず、下を向きながら歩いているので、何度か人に突き当たった。その度に、頭を下げて謝らなければならなかった。突然、目の前にトラックが急停車し、『ブワーッ』とクラクションが鳴った。ハッとして立ち止まると
「このアホンダラッ! 気ィつけんかいっ! ドアホッ! 」
大声で罵声を浴びせかけられた。目の前の、歩道の信号が赤になっているのに気付かずに、一人だけフラフラと前へ出ていたのだ。
 一時間以上も歩いただろうか。ふと立ち止まってあたりを見回すと、そこは以前にどこかで見た風景であった。
「アッ! そうや! ここは、道頓堀やわ! 」
 浜大阪病院から、どこをどう通ってきたのか、足元ばかりを見ながら歩いて来たので、全く覚えていないのだ。
 我に帰ると空腹に気付き、お腹がグルグルと鳴った。食事をしたいと思ったのだが、どこのお店へ入れば良いのか分からない。
 向こうの方に、ピエロの人形が立っているお店が目についた。多くの家族連れが出入りしているようなので、そこへ入った。人並みに押されるようにして二階へ上がってしまった。カウンターの前に一つの空席があったので、仕方なく腰を掛けた。注文に迷っている時、お茶を運んできた女店員が
「今日は、『まむしの上』がサービスですねん。美味(おい)しいでっせ」
と勧めたくれたので、何も考えずにそれを注文した。
 奇遇にも奈々子は何も知らないで、日こそ違え、真美子と同じ店で同じ料理を食べたのである。
 空腹が満たされると、今まで重く沈んでいた気分が何故だか急にスッキリと晴れて来た。満腹感が、それまでの暗い気分を変えたのだ。
「そうやわ。折角、ミナミへ来たんやから、法善寺へ寄って帰ろう」
お茶を飲みながら考えた。会計の女性に法善寺までの道を尋ねると、すぐ近くだと分かった。
 店を出ると、見えていなかったモノがやっと目に入ってきた。やはりミナミは、若い人の溢れる繁華街であった。教えられた通りに歩けば、法善寺はすぐそこであった。
「ここは縁結びで有名やから、良くお参りをしておこう」
お寺からお線香を買い、火を着けて奉納した。そして、水かけ不動尊に柄杓で何杯も水を浴びせた。そして深々とお参りしたのであった。
『二郎さんとのこと、ぜひ宜しくお願いします』心からの願いであった。
「あのう、すみません。天王寺の駅へ行きたいんですけど・・・」
お寺の人に帰る道順を尋ねた。
「ここをまっすぐに行ったらええねん。広い道を右に行ったらな、国鉄の湊町駅に行けるで。電車に乗ったら、天王寺はすぐやで」
親切に教えてくれた。大阪の人たちは、やさしい人が多いのだろうか。

  

つづく

今度はシメジ❣
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posted by はくすい at 12:23| Comment(0) | 虹のかなた