2020年03月19日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(61)M35宮坂正春

その二 悲しみと苦しみ(61)
 

「ウッ・・・」
声を立てる間もなく唇を奪われてしまった。今までに感じたことのない甘美な快感が全身を貫いた。ゴムマリのような圧迫感が胸に気持ちよかった。その上、奈々子が唇をチュッと吸った。その感触がたまらなく心地良く、夢を見ているようなフワフワとした気分になった。それで思わず奈々子をギュッと抱きしめてしまった。だが、ハッと我に帰った。
『こんなことをしては、アカンのや! ボクらは、まだ高校生なんや! 』
理性が勝った。カッと目を開き、力いっぱい奈々子を離した。
「アカン。こんなことしたらアカンのや! ボクらは大人やない。まだ学生なんやで。なあ長岡さん、ボクはずっと友達でいたいと思うてるのに、こんなんやったら、付き合うていかれへんやろ。それでも、かめへんのか! 」
大きな声で叫んだ。それでも奈々子は再び抱きつき
「イヤッ、アタシはイヤよっ・・・。二郎さんと友達やなんて、ゼッタイにイヤよっ!」
まるで小さな子供が駄々をこねるように、体をゆらして激しく言った。そして自分から身を引くと、キッと見据えた。
「アタシ、もう帰る。でも二郎さん、忘れないでねっ! アタシと二郎さんは、こういう仲になったのよ・・・。あなたを、アタシ以外の誰にも渡せへんわよ! ゼッタイに、忘れんといてねっ! 」
そう言ってきびすを返した。
「ちょっと待って、ボクも一緒に! 」
慌てて追いかけようとすると彼女は
「来たらアカン! アタシ一人にしてっ! 」
悲痛な声で叫び、元来た方へ走り出した。途中で一度振り返り、涙でうるんだ瞳で悲しそうにジッと見た。
「長岡さん、ごめんな・・・。ボクが悪いんや」
その場に呆然と立ちつくし、深々と頭を下げた。
 なぜ、あのような言い方しか出来なかったのだろうか。とうとう、彼女の心を傷つけてしまったのだ。いくら反省しても、後の祭りであった。
去って行く後ろ姿を目で追いながら、つくづくと反省した。一度口から出た言葉は、二度と取り戻せないのだ。

  

つづく


今日は暖かく晴天の合格発表
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posted by はくすい at 14:14| Comment(0) | 虹のかなた

気まま旅『 その弐〇 高知県 その一 』M38泉谷忠成

『 その弐〇 高知県 その一
 』



足摺宇和海国立公園 足摺は高知県土佐清水市・宇和海は愛媛県宇和島市、両県にまたがる一大国立公園。
どこに行っても驚くばかりの景観です。なかでも竜串海岸は圧巻、見ていてとても飽きることはありません。どうしてこのような奇岩になったのか驚くばかりです。
四国に行く機会があれば、是非一度は訪れたい一番のおすすめコースです。迫力ある竜串海岸をゆっくりと、更にグラスボートでサンゴ礁を堪能、足摺海底館・足摺海洋館(水族館)・天然温泉などなどゆっくりと時間を取っての観光がお勧めです。愛媛県側の宇和海では島めぐりコースがお勧めです。

高知県と愛媛県の県境には「四国カルスト台地」があり「福岡県平尾台」「山口県秋吉台」と並び、日本の三大カルストと呼ばれています。
愛媛県側・高知県側、コースはいずれからでも可能ですが事前によく検討しておくことが必要かも! 標高は1400Mの高所にあり、壮大なドライブを楽しむことが出来ます。
その他、桂浜・室戸岬・高知市内には、はりまや橋と観光には事欠かないところですね。



四国カルスト
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posted by はくすい at 14:06| Comment(0) | 旅だより