2019年03月28日

気まま旅『 その壱六 富山県 二の一 』M38泉谷忠成

『富山県 二の一』


富山県はよく行きました。氷見の民宿(ちょっと有名)は獲れたての魚が山盛り、ほぼ食べ放題。
波止では釣り糸を垂れ小物釣り、魚津までの波止巡りを楽しみました。
滑川のホタルイカミュージアムの近くの海岸ではホタルイカが海岸近くまで打ち寄せられ、そのホタルイカを網ですくいながら、そのあと家内と素晴らしい夕陽を眺め感無量。
次の日の昼頃、魚津の方に行くと、大勢の人が海に向かってカメラを向けていました。
私は何のことかわからず、「何を見ていられるのですか」と、尋ねると「ほら今蜃気楼が出ているよ」と言うんです。
確かに海の水平線に工場のような建物?が、かすかに揺れながら浮かんでいました。この現象は富山湾では有名で年に一〜二度しか見られないと言う大変珍しい現象だそうです。
私としては奇跡に巡り合ったのですが、何もわからず、カメラを向けている方につまらない質問をして少し恥ずかしかったです。


富山.jpg


魚津の蜃気楼
posted by はくすい at 15:36| Comment(0) | 旅だより

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載第2章始まる!その二 悲しみと苦しみ(6)

その二 悲しみと苦しみ(6)
 
朝、目覚めた。いつもより少し遅かった。こめかみのあたりが妙にズキズキと痛い。その上に、目の前にあるもの全てが、二重に浮いているように見えるのだ。起き上っても、痛みは治らなかった。
『なんで、頭が痛いんやろう? 』考えてみても、その原因は分からない。さては昨夜、真実子の父親に飲まされたせいではないか・・・と思った。
 今日は三日であり、父が大阪へ発つ日である。
「お母はん。お父はんが大阪へ行くんやな・・・」
母に言った。心なしか、里子の表情は少し淋し気に見えた。
「そうよ。また、暫くのお別れやね。お父さんはアタシが駅まで送って行くからね。二郎ちゃんはお家(うち)に居てね」
「そうやなあ。その方が良いかも知れへんなあ・・・」
母の心情を思いやった。そうするうちに父親が起きてきた。右手でこめかみを押さえている。
「ちょっと昨日は飲み過ぎたかなあ・・・・。頭が痛いよ」
同じようなことを言っている。
「まあまあ、お父さん。大丈夫ですか? 」
「うん、大丈夫や。心配することあれへんで、お昼前にはスッキリするさ。正月の間はよう休んだから、さあ、あしたからまた頑張ろう」
大きく欠伸(あくび)びをしながら、武二郎が言った。
「なあ二郎、お母さんのことはお前に頼んでおくぞ。儂は大阪で頑張るし、今度はもっと早く帰って来るからな・・・。お前は勉強と剣道をしっかりするんやぞ。分かってるな・・・」
朝食を摂りながら、父は言った。
「ウン、ボクも頑張るで。今年はしっかりと練習をして、強い剣道部にしてやるんや。草山さんも居るから、大丈夫や」
祖父宅へ挨拶に行ったあと
「二郎、じゃあな。頑張るんやぞ」
バスに乗る時、手を挙げて言った。そして父は、大阪へ発った。


  

つづく


校門の桜もちらほらと・・・
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posted by はくすい at 15:18| Comment(0) | 虹のかなた