2019年03月05日

気まま旅『 その壱壱 新潟県 』M38泉谷忠成




仕事では日本のニットを代表する五泉市に工場見学に行きました。
ミラノリブのニットスーツは扱いましたが、ニットはどうしても単品のセーター・カーディガンが中心になってしまい、アウトウェア主体の私にはどうしても布帛中心、あえて言えばカット&ソーのパーツ使いとしての扱いしかできず、苦手商材だったように思います。

新潟十日町にはお店もあり、そこでは仕事と言うより話題は魚沼産のお米に、本当においしいお米は魚沼でも平地栽培でなく段々畑のお米が最高、出荷も一般には出回らず、高級料亭へ直接出荷だそうです。
10Kg一万円以内では売られていないそうです。一度味わってみたい気もしますが、ムリムリ、と言ったところでしょうか!

北新井にもお店がありよく行きました。驚いたことに、近くの妙高高原駅には妙高山からスキーヤーが一気に駅の近くまで滑り降りてくるのです。
こちらは仕事、向こうはレジャー、何かうらやましいと言おうか、畜生と言った気分でした。新潟の新赤倉には友人がペンションを経営しており、誘われるままに家内と二人で尋ねました。
テニス場もあり立派なペンションで頑張っていました。秋冬春は新赤倉、夏場は休んで琵琶湖でヨット教室。趣味と実益を兼ねて奮闘していました。




新潟1.jpg

posted by はくすい at 16:55| Comment(0) | 旅だより

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へ(104)

その一 異郷の空へ(104)
 


夕方。三人は揃って祖父の家を訪れた。
「こんばんは・・・」
入口を入るか入らない内に、店先に居た公介は
「おう、よう来たのう。こっちこっち」
と両手を広げ、挨拶する間もなく招き入れた。
「さあ、遠慮せんと、早うあがれ」
見ると座敷には、たくさんの料理が用意されている。里子の兄・恵介の心尽しである。武二郎は身を糺(ただ)して挨拶をした。
「お父さん。長い間ご不沙汰しておりまして、申し訳ありませんでした。またこの度は、里子共々二郎までお世話になり、ありがとうございます」
「いやいや。もう、固苦しい挨拶はええぞ。それよりさあ、今夜はお祝いじゃ。先ず、一杯いこらよう」
公介は、相好を崩して武二郎に酒を注いだ。そして恵介にも注いだ。
 賑やかに食事が始まった。これから先、どんな話になるかは知っていた。当然、父の大阪での事業や、先行きについての堅苦しい話題だ。
 そこで恵美子を相手にした。夏の日の思い出話に花が咲いた。ようやく大人たちにお酒が廻って来た頃、恵美子が待ちかねていたように
「お兄いやん! 早う、テレビを見に行こらよう」
と手を取ってせがんだ。
「そうや、恵美ちゃん。テレビを見に行こう」
そう言って立ち上がった。
 近くに大衆食堂がある。そこにはテレビジョンが設置されてあり、飲食する客に見せているのだった。前面に重々しい木の扉が付いていて、いかにも高級品のようである。
 当時、テレビジョンは高価であり、裕福な家庭でしか購入出来なかった。また、受像できる放送も、この和歌山の地ではNHK一局しかなかった。
 大晦日の今夜はNHKの紅白歌合戦が放映される予定なのだ。恵美子と食堂に入った。放映間際の店内は、すでに満員状態であったが、ようやく端の方の席が取れた。客の肩越しであるが、どうにか画面が見える位置なので、恵美子は大いに喜んだ。
 一人前・金三十円也の「きつねうどん」を注文し、二人は紅白歌合戦を最後のフィナーレまで楽しんだのである。

  


『その一 異郷の空へ』終了
次章『その二 悲しみと苦しみ』に つづく



何山でしょうか?
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答えは『大山』です^^
posted by はくすい at 16:47| Comment(0) | 虹のかなた