2019年01月22日

気まま旅『東北地方 その伍 福島県』M38泉谷忠成



学生時代、旅好きの私がふと目にした旅の本の中で全国の人気投票を行っていました。 
1位摩周湖 2位五色沼 3位上高地が上がっていました。
福島県の五色沼、あまり聞いたことがなかっただけに、思いが募り思い切っていく事にしました。
そこは大感激、言葉に言い表せない素晴らしい所でした。会津磐梯山を背景に、それぞれの沼は水の色も雰囲気も違い、それは朝昼・その日の天気などで色が変わって見えるとの事です。
聞くところによると、酸性度が高く、陽の当たり方によって色が変化するとの事でした。
裏磐梯檜原湖でボートを乗ったのですが、湖は浅く、底が丸見え、草・木・小石 不気味にさえ思いました。

数年が経ち、結婚、子供も大きくなり、どうしてもとの思いで皆を連れてドライブ裏磐梯を訪れることにしました。
猪苗代湖から車で会津磐梯山を縦走、先ずは喜多方へ足を延ばし喜多方(人気店、坂内で並び)ラーメン(トッピングのチャーシュウたっぷりで中が見えない)を食し裏磐梯へ、嬉しかったことに五色沼は自然のままで昔とほとんど変わっていなかった事です。桧原湖畔の小高い山から、湖を通しての会津磐梯山は、素晴らしい光景でした。その後吾妻山へ、しかし最近吾妻山の噴火で警戒レベル2、入山禁止になっているようです。落ち着いたら、是非お勧めしたいところです。





喜多方ラーメン(味最高!)
喜多方ラーメン.jpg



五色沼
五色沼.jpg



会津磐梯山
会津磐梯山.jpg
                                   

posted by はくすい at 14:13| Comment(0) | 旅だより

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へ(92)

その一 異郷の空へ(92)
 

期末考査が終った日の午後、みんなは海山道場へ集まった。一番乗りは不田月男であった。この不田という男は人一倍の稽古熱心なのだ。入部以来、練習を一日も休んでいないし、練習終了時になっても
「もうちょっと、最後にもう一本やろうや」
と言って稽古を促すほどに熱中しているのだった。あのタバコ事件からの変貌振りは、彼を知る者にとっては驚きの的であったのだ。
 少し遅れて苅川がやって来た。そのうかない表情を見て
「苅川さん、どうしたの? 何かあったん? 」
恵がやさしく声をかけた。
「うん。今日の試験な、ヤマが外れてしもたんや。こんなん、最悪や。赤点やったら、追試験を受けなアカンのや」
下を向き、憮然として話す苅川に向かって
「大丈夫よ。追試験ぐらいなんやのん。大したことあれへんわよ。まだまだ先は長いんやから、気にせんでもええわよ。ホラッ、元気を出してっ! 」
そう言うと恵は、苅川の背中をポンポンと手で打った。
「イタイッ! 池上さん、やめてくれ! オレは死んでしまう! 」
バタバタと苅川は逃げ出した。
「ちょっとォ、待ちなさいよ! 」
後を追いかけて恵が小走りで行く。様子を見ている部員たちはゲラゲラと笑った。苅川純夫と池上恵は良い相棒である。
「オイオイ。ここは道場やぞ、静かにせんか。もうやめろよ」
二年生の石坂が二人をたしなめた。やっと走るのをやめたが、それでもまだ二人のやり取りは続いている。又もやクスクスと笑いが起った。
 試験が終わっても、部活はまだ禁止中である。みんなは道場に円を描いて座り、日程の相談をした。
 明日より終業式迄は午前中に練習。その後、十二月二十八日迄は午後に練習をする。今年の稽古納めは十二月二十九日となり、当日は全員で部内試合をするのだ。だが、終業式の前には、出島商業で練習試合があるのだ。
「みんな、しっかりと練習をして、出島商業をびっくりさせようぜ! 」
力強い不田の言葉に全員がワーッと盛り上がり、拍手の嵐となった。

  

つづく


IMG_1733[1].JPG
posted by はくすい at 13:49| Comment(0) | 虹のかなた