2018年12月26日

気まま旅『東北地方 その参』M38泉谷忠成


気まま旅「福島県」
この福島県には私には言葉に表せない自分自身が情けない、苦しい思いがあります。
仕事の関係上、この福島県の双葉町・浪江町にも何度か足を運びました。
双葉町の社長さんの奥様とは東京のファッションショーにも行かせて頂きました。
原子力発電所には作業服の納品などで大変お世話になっている、とお話しされていました。

今回の東北の震災では双葉町・浪江町が特に大きな被害を受けてしまいました。胸が苦しくて、飛んでいきたい気持ちはあってもそれも叶わない、何もできない自分自身がこれほどつらい苦しい気持ちになった事はありませんでした。
合唱




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M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へ(88)

その一 異郷の空へ(88)
 

最近、朝の出発時間を少し早目にした。今迄は家の前で彼女を待っていたのだが、バス停で会うようにしたのだ。深い意図はないが、自分の家の前で待つのに、一種の気恥ずかしさを感じるようになったのである。僅かだが、十六才になって少年期から抜け出そうとしているのだろう。身長は一センチ伸び、百六十九センチになっていた。
「どう、きのう良く眠れた? 」
「大丈夫。良く眠れたわ。アタシはね、嬉しい時には良く眠れるのよ」
顔を輝かせて言った。昨日、試合で惨敗したのに、ナニが嬉しいのだろう。 
 いつもの時刻の汽車に乗り込んだ。苅川純夫が先客として乗っていた。
「オーイ、おはようさん。こっちこっち! 」
右手を挙げ、大きな声で呼んだので驚いて顔を見合わせた。彼は溌剌としている。以前のあの暗い表情とは大違いだ。網棚を指で示しながら
「ほれ見ろ。ちゃーんと防具を持ってきたで。オレは今日から稽古をするんやで。あの道場でなっ! 」
成る程、それで元気が良いのか、と思った。昨日、地区大会を見て、再び剣道に希望を持った。それが彼の表情を変えたのか。
「えらい元気やねえ、苅川さん。そやからと言うて、アタシら女の子をいじめたらアカンわよ」
「そんなアホなこと、言わんといてや。オレより草山さんの方がずーっと強いんやでェ。時々、稽古を見てたから、分かってんのや。そやけど、相手が池上さんやったら、オレの方がいじめられそうで、ホンマに恐いわ」
「ほんまかいな、それ」
ワッハッハッーと盛り上がったが、辺りを見渡して口を押さえた。他の乗客に顰蹙(ひんしゅく)を買われているような気がしたのだ。三人は下を向いたが、お互いに横目でチラリチラリと顔を見合わして、プッと笑った。

  

つづく



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気まま旅『東北地方 その弐』M38泉谷忠成


気まま旅「岩手県」
岩手県遠野市はお店があり仕事上よく行きました。宿泊は新花巻に泊まることが多くありましたが、先方の方が遠野に民宿を予約して頂いたので止まることにしました。
食事は宿泊客全員で囲炉裏を囲んでの地元の郷土食、そこまではよかったのですが、夜中なかなか寝付かれず、更にお寺の梵鐘の音がぼーんぼーん、窓は外が見えないように障子紙の張った窓ガラス、気持ちも悪くなってきたので、そっと窓を開けてみると、そこはお墓で三体の墓石が立ち並んでこちらをじっと見つめているではありませんか、ぞくぞくぞく!こんな時の一人旅は耐えられません。
布団をかぶって目をつぶっていると知らないうちに朝が来ました。
朝起きて宿を出ると、その辺りはお寺の立ち並ぶところでした。
その事はさておき、遠野は自然と郷土色のあふれる素晴らしい所です。「漫画みたいな田舎」、と言った方がよくわかるところです。

花巻・遠野へ行かれたら是非と思うところが、宮沢賢治記念館・伝承園・とおの物語の館・遠野ふるさと村・カッパ淵(常堅寺傍)などなどがあります。花巻から遠野への釜石線(SL銀河号)は銀河鉄道を模した車両に駅、癒されること間違いなしです。





河童淵
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遠野
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