2018年06月14日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へ㊸

その一 異郷の空へ㊸
 
 
「アンタ、山ノ上君、って言うたなあ」
掃除の合間に一人が声を掛けて来た。
「うん。そうやで」
「どれくらい剣道やってんのや? ワイは、まだ初心者なんや」
「中学一年の時からやってるんや。そやから、三年ぐらいやな」
「そやったら、級か段、持ってんのか? 」
「うん。初段や」
「ふうん、たいしたもんやなあ。それで、学校で練習、でけへんのかいな」
「うん、そうやねん。ウチの学校には剣道部が無いんや」
「ヘエーッ、無いんか。そら、難儀な話やなあ」
雑巾掛けをしながら喋った。先程の先生の説明を、聞いてなかったのだ。
「まあ、しっかりと練習したらええわ。ここの三年生は強いよってな、ええ練習が出来るで・・・」
加藤というその一年生は、バケツを持って洗い場へ行った。
 練習は一回に約二時間行う。それを午前・午後・夕方と、一日三回行うのだ。実に六時間となる。一日が終ると体は綿のように疲れて重くなった。だが、その疲れは心地良いものであった。
 食事は校内の食堂で摂る。賄いの小母さんたちにお願いして、特別に作って貰った。風呂は町に一軒だけある銭湯へ学年別に行った。ワイワイ、ガヤガヤとお互いの背中を流しあった。寝泊まりは、隣の柔道場を借り受けて、業者の貸し布団を使うのであった。
 夕食の時、長い食卓の端に座った。隣には先程の加藤が席を占めていた。
「山ノ上君。ワイらは初心者やけど、ホラ、あっちに居る三人な、アンタとおんなじ初段なんやで。古山先生がアイツらを引っ張って来たんやて、そない言うちょった」
「そうよら。中学の時、強かったって、二年生が言うちょった。ワイらとは、格が違うんよら」
向かい側から星野が言った。成る程と思った。一年生が初心者ばかりでは、選手層が薄いな、と思っていたのだ。
 今日の練習の時を思い出して見た。一年生は確か十人以上だったと思う。古山先生が引っ張ったと言う初段が三人。基本練習をしていたのは加藤と星野を加えた二、三人。残った数人が経験者である。経験者が五人以上も居るというのは、即、チームが組めると言う事だ。
 その後、彼らは色々と話してくれたが、自分からは話さずに黙っていた。お客の立場の自分が、ここで言うべきモノはなにも無いのを百も承知しているから、相手の話を聞くだけにしたのである。
 今日一日の緊張と疲れの為、消灯時間を待たずに眠りに落ちた。

  

つづく

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posted by はくすい at 15:28| Comment(0) | 虹のかなた

集まれ!卓球部OB・OG のその後 集まれ!卓球部OB・OG のその後

梅雨の晴れ間に大量の洗濯物を干してきた管理人です。
5/19(土)に卓球部OBのM49冷水氏、E49松井・宮里・矢野氏が来校され、ご丁寧に連絡先検索のお礼と部員再調査の依頼来られました。

先月5/8にup致しました。 卓球部OB・OG の消息のお願いですが、その後何人か判りました。

ひまわり
藤本喜久男 C39
岩田 真裕美(旧姓 山田)A43  中井 敏夫 A43

ひまわり山中 一男 M47 
白井 宏和 E47  浦野 光男 E47  

西浦 輝善 E48  中村 博 E48  
金城 祐一 E48  中嶋幸雄 E48
安藤 栄敏 E48右矢印1定年後、第二の人生を沖縄でエンジョイされ
         真っ黒なサファーです。  
中田 美記雄 E48右矢印1彼は卓球部ではなく、廃部となった応援団
         を復興した一人でした〜わーい(嬉しい顔)
ひまわり横田 稔 C48
徳島 聡 C48  大久保 克己 C48

ひまわり松井 清孝 E49  ひまわり宮里 俊彦 E49  池田 隆人 E49

下田(幸喜明美)A49

岡入 稔 M49

奥田 義雄 C49

ひまわり矢野 泰弘 M49  ひまわり冷水 宏一 M49

与那嶺 悦広 D50

赤城 義雄 A50

ひまわり横田 弘 M51  ひまわり英 昌男 M51

ひまわり比嘉 生展 E51


ひまわり印の方は連絡先が判ってます)


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posted by はくすい at 13:36| Comment(2) | ご報告