2018年02月08日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へM

その一 異郷の空へM
 
旅立つ日の前夜であった。兄、一朗から電話が入った。父から二人の旅立ちを知らされたのだ。それで、心配のあまり電話をしてきたのであった。
 一朗は八才も年上で、現在は東京に住んでいる。物心が付いた頃より交流がないので、お互いの顔を知らないでいた。その原因は、一朗は父の先妻の子供なのである。先妻は一朗が四才になった時、病気で亡くなったそうである。先妻の死後、二年を経て父は里子と再婚をしたのだが、継母と先妻の子との仲を気遣ったので、二郎が生まれる前に一朗を自分の両親の許へ預けたのであった。それ故、同じ武二郎の子供であり兄弟であるにもかかわらず、一緒に暮らした時期はなかった。兄として甘えた事も、弟としてケンカしたこともなかったのだった。一朗は若くして家庭を築き、立派にやっているのだそうだ。電話口で話している里子の表情が、予想以上に明るかった。それが大きな救いであった。

  

つづく

     この寒さの中紅梅がハイビスカス
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posted by はくすい at 12:51| Comment(0) | 虹のかなた

第二回ホームページW・G会議の報告

先日、節分の日に第二回目のH・Pワーキンググループ会議が行わました。

極寒の中、11名の方が参加して下さり、ありがとうございました。

決まったことは、
かわいいHPに追加で載せたい項目(とり急ぎ載せれるもの)
・大阪白水会規約(3/3の理事会で見直し)
・理事紹介
・歴代大阪白水会会長(履歴・期間)
・泉尾工業高校校歌(現校歌・旧校歌)
・各科同窓会だより(開催日時・報告)
・恩師の近況・コメント(友泉会)
・学校行事案内(校外催亊等の案内)もの
・大阪白水会年間スケジュール(理事会・総会等)
・物故者リスト履歴
・会費・寄付・広告(HP掲載)方法のご紹介
・役員・事会報告
・事務局対応日時
・創立100年の宣伝

次回、第2回目は3/3(土)11時30分〜
議題
@項目をどのような形(ページ・バーナ・トップ等)でupするか?
A運営ルール作り(時間があれば)

参加、又はご意見・立案がある方は大阪白水会事務局、長谷川までご連絡下さい。


お問合せ先右矢印1大阪白水会事務局 06(6552)2221
        o-saka_hakusuikai@outlook.com


     我が家の恵方巻です(鰻がお高いので牛しぐれ煮)
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2018年02月01日

M35宮坂正春氏 執筆の青春小説『虹のかなたへ』連載開始!その一 異郷の空へL

その一 異郷の空へL
 
あくる日の月曜日。授業が終ると担任の教師のもとへ行った。家庭内の事情については、詳しくは言わなかったが、
「家庭の事情で、学校を辞める事になりました。母の田舎へ行くんです」
短く教師にうち明けた。担任の教師は固い表情で
「そうか。それは残念だ」
と短く答えた。それは母親から連絡が入っている様子であった。
 次に剣道部の顧問の処へ行った。
「儂はお前には期待していたんやぞ。中学校時代から知っていたし、次の新人戦には試合に出そうと思ってたんや。家の事情があるんやったら、そりゃあ仕方がないやないか。けど、どこへ行ってもやな、稽古だけはしっかりとしておくんやぞ・・・。分かったな」
右手で、肩を叩いて言った。実にぶっきらぼうではあったが、その短い言葉の中身は、とても温かくて深い味のあるものであった。思わず目頭が熱くなったが、グッと涙をこらえた。
 剣道部のみんなには、先生が話してくださる、という温情なので、加本賢一と浅田幸夫だけには会った。そして、校庭の隅でこっそりと別れを告げたのだった。十七円のパンの友情のために・・・。


  

つづく


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